秋頃になると、多くの小学校で展覧会が開かれます。これは子どもたちが図工の時間に作った作品や、宿泊行事で作った陶芸作品などが飾られる行事です。
展覧会の写真は、被写体が動かないとはいえ意外と難しいもの。ここでは、小学校で開催される展覧会の撮影方法について解説していきます。
展覧会を撮影するコツは、以下の3つです。
- 光の加減に気をつける
- なるべく床やテーブルが映らないようにする
- 展示物に触らない
では、それぞれについて説明していきます。
光の加減に気をつける
子どもたちが描いた絵は、廊下や階段の踊り場などに貼り出されます。そこで気をつけたいのが「光の加減」。
階段の踊り場で撮影する場合は、光量が足りず暗い写真になりがちです。しかしそこでフラッシュを使うと、絵が白く光り壁が真っ暗に映り、何だか怪しい雰囲気の写真に・・・。
貼り出された絵がきれいに写り、なおかつ室内も明るく写るようにするには、逆にフラッシュはオフのほうが良いです。
デジタルカメラのISOの感度を上げて、フラッシュなしで撮影しましょう。
また、窓側に貼り出された絵も広報委員を困らせるもの。逆光で真っ暗に写ってしまいます。そのような場合も、フラッシュをオフにして撮影したほうがきれいに撮れます。
何度も小学校に通えそうならば、天候の違う日に再度撮影するのも良いでしょう。外が曇っているか晴れているかで、室内の写真は大きく違ってきます。一回目の撮影日が曇っていた場合は、会期中の晴れている日にもう一度撮影してみましょう。
ちなみに、室内写真はスマートフォンのカメラが頼りになります。
「広報誌の写真なのにスマホなんて・・・」と思わず、デジタルカメラに加えてスマートフォンも活用しましょう。
室内の写真は、スマートフォンのほうがきれいに撮れることが多いですよ。
なるべく床やテーブルが映らないようにする
机に置かれた工作作品などを撮影すると、床や机が大きく写り込んでしまう場合があります。
そうすると、作品が目立たなくなってしまいます。
工作作品を撮影する時は、床や机があまり写り込まないようにしましょう。
展示物に触らない
これは撮影のコツとはいえないかもしれませんが、展覧会を撮影する際に気をつけることとして挙げておきます。
展覧会を撮影する際、作品の配置が気に入らないからと、作品を勝手に動かしてしまう広報委員がいます。また、自分の子どもの作品を載せたいからと、子どもの作品を前方に動かしてしまう人も・・・。
美術作品に触れてはいけないのは、美術館でも小学校の展覧会でも同じこと。勝手に触るのは絶対にやめましょう。
また、撮影をする際にリュックサックを背負ってくる広報委員も多いですが、その場合はリュックが作品に触れないように配慮しましょう。
作品を壊す恐れのある行動はしない。それを常に念頭におき、慎重に撮影しましょう。